2026年1月

1

フェザーフック・フェザージグ(ついでにプラスチックワーム)についての私的考え

フェザーフックとは、フックシャンク部分に羽や毛、化繊などがついているもので、フェザージグとはそのジグヘッド版。

ネイティブトラウトアングラー界隈ではあまり使う人は少なく、ともすればミノープラグやスプーンといった王道ルアーから道を外れた邪道的なルアーとお考えの方もおられるとか...

 

邪道とは呼び方が良い感じがしませんが本筋を外れたアウトサイダーやアウトローと同義ですので、こういった面白味があるルアーは今後アウトロー的ルアーとでも呼ぼうではないですか。

 

私がルアーというものに目覚めた1980年~頃にはすでに釣具店でフェザージグ3個パックとか、スプーンとスピナーとフェザージグがセットになったものが販売されていて、主に欧米ではトラウトやパーチ、ブルーギルやクラッピー用でも多用されるポピュラーな存在のルアーですので別段、邪道扱いはされていないと思います。

フェザーフックにしても、昔からトップウォータープラグのポッパーのテールフックについていたり、近年ではビッグベイトに装着されていたりと、特別いぶかしがるような事ではないと思います。

 

フェザーの効果については、ルアーをよりなまめかしく魅せるのを期待してとか、水流の抵抗が増すなど... 例えばこのところ試しているのは写真のルアー。

 

小型のメタルバイブは鉄板状ボディで沈下速度が速く不規則なフォール姿勢と、巻けばバイブレーションして直線的なコースを引いてこれるルアーですが、写真のようにフェザーフック装着後は水の抵抗を受けやすくなり、フォール速度はスローになり、バイブレーションしにくくなりますが、中層からボトムの間をゆらゆらと漂わせることが可能になります。

バイブレーションや、テールスピンルアーなどはトレースコースが直線的になりやすく、U字を描いてドリフトさせるのは難しいですがフェザーで水流を受け止めることでそれがやりやすくなります。

バイブレーションルアーとしての使い方よりもフェザージグを深場で漂わせる様な使い方に近い「ドリフト専用」といったところです。

 

使い方としては、目的の層まで落としたら、アタリが出やすくなるようにラインを緩め過ぎないようにするため適宜ロッドティップを小さくあおってラインの表面張力を断ち、一定の層を漂わせて使います。 これはフェザージグの使い方と同じですが、ジグヘッド型のルアーをトラウトに使用することに抵抗がある方はこちらのステンレス合金鉄板バイブなどはいかがでしょうか。

 

一通りプラグやスプーンを通した、見るからに一級ポイントの深場のヨレなど、見切りをつけるかもう一手打つか、「居るはずなのだが...」という疑念を払拭すべく最後に選ぶルアーが答え合わせになるか否かは状況次第でわからないものの、「やはり、してやったり!」となると嬉しいのでそういった手数は多く持ち合わせている方がより楽しめると私の場合は考えます。

 

 

付け加えてプラスチックワームについてですが、これについては少々厳しく意見しますと、私的には「外道的ルアー」と考えています。

 

「外道」とは、「倫理的観点から道を外れている」意味。

ではなぜ、プラスチックワームの使用にそのような私情を抱くようになったなったのかを申しますと、もうずいぶんと前に箱根の芦ノ湖がワーム使用禁止になってすぐくらいの時期にトラウト狙いのレイクトローリングをしたとき、たまには持ち帰って食べようとキープしたニジマスの腹を捌いた時、水分で大きく膨張したプラスチックワームが数本出てきて、ぷーんと石油臭もあいまった事もあり、それ以上料理して食べる気にはなれなかったことが大きなショックでした。

おそらくワーム使用禁止になる以前にバス釣りの人がロストしたワームが湖底で揺らめき、バスだけでなくトラウトも拾い喰いする習性があるため飲み込んでしまったものと思われます。

これがハードルアーやフライであれば、拾い喰いした直後に違和感を感じて吐き出すのが常ですが、ワームの場合は触感が柔らかくフレーバー付きで塩が入っていたりでそのままモグモグ食べてしまう。

生餌なら魚の体内で消化されるがプラスチック製品ではそうはいきません。

 

観賞魚を飼育した経験がある人や、魚を捌く人ならわかると思いますが魚類の肛門は哺乳類のような伸縮性はほとんどなく、糞も固形ではなくゲル状になって出てくるため元来それほど伸縮性を必要としていないため消化されないプラスチックワームは排出されずに内蔵に蓄積されたままとなります。

このことが魚の健康にとって良い事とは到底思えませんよね。

 

 

正直、海の場合は広すぎてどのくらい影響があるのかは不明なのですが、あくまで湖沼や河川といった内水面に限っての場合、先述した芦ノ湖の体験も以前から鱒の腹からワームが出てきたといった噂を多く聞くようになり、少なからず持ち帰って鱒を食べる釣り客もいる理由もあってワーム禁止になったとも聞いておりました。

 

キャッチ&リリースで鱒釣りを楽しんでいる以上、魚のお腹の中のことはわかりません。

またバスフィッシングではほぼキャッチ&リリースをする人がほとんどです。

釣った魚を食べる場合でも、捌いた魚からワームが出てきたら食べる気にはなれないと思います。

 

 

動画サイトでもたまにトラウトフィッシングでワームを使っている人が見受けられます。

 

水中にプラスチックワームを残してしまった時の影響をご存じないのだと思いますので、こういったことを述べる者が少しでもいれば何かの気付きになっていただけるかもしれません。

ワームで魚をヒットさせた後はフックと接する部分のワームのボディに裂け目が出たりと、損傷がひどいときは次のキャストでワームがちぎれ水中に没して水底に残留し、拾い喰いされ魚の体内に残ってしまうことがあります。

 

海の根魚などワームでないと根掛かりが激しく釣り辛い場合はフックとワーム本体との接点に接着剤塗布でちぎれにくくしたり傷が入ったワームは新しいものに早めに交換するなどの配慮をすればよいと思います。

 

以上の理由でハードルアーでも十分楽しめるトラウトフィッシングにわざわざプラスチックワームを使用するのは賛同できません。

ワームよりもフェザージグとかの方が魚のためには良い選択ですし、どうしても柔らかいものを使いたいなら魚が消化できるイカの短冊などの生エサを使えば?と思ってしまいます。