入荷しました。
新しくなったモニック・ヘンリークリアフライラインが。
以前は普通の透明なラインだったのですが、今回は艶消しでうっすらグレーがかった色になっています。
これは、俗にいうステルスグレーというやつでしょうか?
ティムコのフライリーダーやティペットにもステルスグレーというカラーがあったような...
ではなぜ、うすいグレーはステルス性が高いのか??
お魚に聞いたわけではないので自分なりに想像してみました。
以前に水中の魚から見て目立ちにくい服装の色は青という実験結果がアメリカの大学で発表されたという話をしました。
水中にいる魚が見上げて常にそこにあって見えているのは空だから、青なのかな?と思っていたのですが、タナゴ釣りの時に水面にむけてスマホで動画を撮っていた時に水面に映っていたのは青い空ではなく、雲と薄いグレーの空の色。
まあまあ暑い日で天気も良かったのですが、日本の場合、晴れと言っても真っ青な空とはいかないことが多く、薄いグレーの空のほうが多い。
茶色のタナゴ竿は黒っぽくゆらゆらと映っていました。
話は脱線しますが、タナゴ釣りのようなバーチカルな釣りで使うのべ竿の色というのは目立ちにくさから言えば、透過性のある薄いグレーが理想なのかもしれません。
さらに脱線すると、小魚を岸から狙っている鳥の代表格である鷺。
葦に化ける種類以外は白やグレーであることが多い。
そしてペンギン。
おなかは白だから、小魚が見上げた時に空の光に紛れやすい。
逆に上から見たときに背中は黒だから深い水深の場所で目立ちにくい。
水中を泳いで魚を捕まえる鳥で背中が黒色なのは、陸に上がった時に太陽光で暖まりやすい黒という理由も考えられるかもしれない。
エトピリカなんかもそうですね。
そしてわれらが哺乳類のイルカさんやスナメリさん!薄いグレーのやつメッチャ多い。
脱線した話を元に戻しますと、水中の魚から、フローティングフライラインやティペット(ハリス)を見上げた時に、透過性のある薄いグレー(スモークカラー)であること。
屈折率の関係で、水面にポッコリと浮いているフライラインよりも水面下に張り付くようにして浮いているラインのほうが目立ちにくい。(フロロカーボンティペットを沈めて使うドライフライフィッシングと同じ)
艶があるクリアカラーよりも艶消しスモーク色でプリズム効果を生じにくいため目立ちにくい。
多分、そのようなことを考えて作られたのがモニックのヘンリークリアなんじゃないかな??と想像してみました。
渓流域のルアー、フライ、テンカラなど、魚と人間の距離が近い釣りでは、薄いグレーの服装、透過性のあるスモーク色のブランクのロッドがいいんでない??デコレーションのことは考えずに実用面で考えた場合はそうなるのが必然かな...