割りと身近にある食物連鎖

今回のコラムは、私達の「割りと身近にある食物連鎖」について一緒に考えていきたいと思います。

皆さんは、トラウトオフシーズンにソルトのライトゲームなどやっておられますでしょうか。

私は昔からソルトのライトゲームが好きで、オフシーズンだけでなく渓流が解禁になった時期でも渓流釣りの後に夕方に峠を下って、腹ごしらえをしてから漁港でアジングやメバルゲームを楽しむことが多かったのですが、通い慣れた地元以外の詳しくない場所であっても、以下のことについて考察しながら場所の選択を行っていました。

それは、今回のお題でもあります身近な食物連鎖にかかわることで、結構当たりを引くことも多かったのでそのことをお話しします。

私たちはアジングやメバルゲームというと、常夜灯が灯る足場の良い漁港などが多いですが、私はそれに加えて川の河口が絡む場所、そして更にその河川の流域に沼やため池が水路などで繋がっているような場所を優先してポイント選びの条件としていました。

●その理由とは...沼やため池ではアオコなどをはじめとする藻類(植物プランクトン)が発生しやすく、それらは降雨のタイミングなどで水路を伝って川へ流れだし、やがては河口に近い汽水域でイサザアミなどの動物プランクトンの餌となります。

イサザアミはアミエビと呼ばれている言わずと知れたアジやメバルの重要な餌動物であり、このアミエビ等の動物プランクトンの餌である植物プランクトンが多く発生しやすいため池や沼にリンクした川に接している漁港などの常夜灯がある護岸エリアは、このような理由で一級ポイントと考えています。

↑写真はタングステンのヘッドでエビっぽいイメージで作ったジグニンフでスピニングタックルでもキャストでき、アジングのジグ単のように使えます。

そして、地図で見ただけでは一見河川とつながっていないように見えても、池の排水等の理由から暗渠で河川とつながっている場合がほとんどでそういう水路や河川を通して海とつながる池にはウナギが遡上していてぶっ込み釣りで釣れたりします。

また、経験上興味深かったのは河川の中、上流域で河川改修などの工事が行われ、土手や川底を掘り返すなどの影響が出ている川の河口部では土中のミネラルや有機物が流れ出し、それらが植物プランクトンや動物プランクトンの餌になって河口部でアジやメバルの良いポイントとなっていたこと。

アミエビは植物プランクトン以外にも微細な有機懸濁物(デトリタス)も食べるので頷けます。

こういうデトリタスはゴカイ類の餌にもなっています。

つまり、アジやメバルの餌になるプランクトンが発生しやすい冨栄養の環境が成り立っているところの方が良いポイントになりやすく、そういった場所で釣りをしているとさらにアジなどの小魚を狙ってワラサなどのフィッシュイーターが現れたり、私の足元までアジを捕食しにスナメリイルカが数匹出現した経験もあって、まさにそこで食物連鎖が行われていたという事になります。

このように様々な自然の営みに思いをはせ、自分なりにポイントを絞り込んでいく作業は非常に楽しく、読みが当たった時の充足感はネットなどで得た情報を基にしたポイント選びとは比較にならない経験値という財産になると言えるでしょう。